花言葉は、花の種類によってたくさんの意味が込められています。
同じ花でも色が違うと、花言葉の意味が変わってくることも。
今回は、失恋した心の痛みに寄り添ってくれる花言葉を紹介します。
詳しくはコンテンツ制作ポリシーをご確認ください。
悲しい気持ちに寄り添う花言葉
失恋した時は、とても悲しい気持ちになってしまいますよね。
リンドウ「悲しみに寄り添う」「寂しい愛情」
リンドウは、青や濃い紫色が印象的な花です。
釣り鐘型の和風な花の形をしています。
上品なたたずまいの一方で、どこか哀愁のようなものを感じさせる上品さがあります。
アリウム「深い悲しみ」「無限の悲しみ」「限りない哀愁」
アリウムは、真ん丸な姿が可愛らしい花です。
しかし、その花がたたずむ様子が「悲しみに打たれて立ちつくす人」の姿にも重なるのです。
アネモネ「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放された」
アネモネの華やかな見た目からは想像しにくい、悲しい意味が込められていますね。
美の女神アであるフロディーテと、アドニスという少年の悲恋が由来となっています。
キンセンカ「別れの悲しみ」「忍ぶ恋」
キンセンカの花言葉も、ギリシャ神話が由来になっているのだとか。
鮮やかな明るい雰囲気とは異なる、悲しい花言葉があるのですね。
クロッカス(紫)「愛の後悔」
クロッカス全体には、「青春の喜び」や「切望」といった花言葉があります。
一方、紫のクロッカスには、悲しい花言葉があるのですね。
スカビオサ(紫)「私は全てを失った」
スカビオサは、和名を「リンボウギク」とも言います。
キクの仲間ではありませんが、キクに似た小ぶりの花弁が可愛らしい花です。
青色のスカビオサには「悲しむ花嫁」、ピンクのスカビオサには「悲哀の心」といった花言葉があります。
さまざまな色がありますが、悲しい意味合いが多くつけられていますね。
ミヤコワスレ「しばしの慰め」「しばしの別れ」
ミヤコワスレは「都忘れ」とも書きます。
承久の乱で敗北し佐渡に流された順徳上皇が、「この花を見ている間は都のことを忘れられる」と慰められたことに由来しているようです。
そうした背景からか、ミヤコワスレはこの他にも、「また会う日まで」「短い恋」といった意味の花言葉もあります。
彼岸花(赤)「悲しい思い出」「あきらめ」「思うはあなた一人」
彼岸花は、墓地に植えられていることも多い花ですね。
そのため、別れを連想させる悲しい花言葉が多いようです。
切ない思いが溢れる花言葉
失恋した時は、切ない思いが溢れてしまうこともありますよね。
叶わないと分かっていても、願わずにはいられない。
スイセン(黄)「私のもとへ帰って」「もう一度愛してほしい」
スイセンの中でも、白いラッパズイセンの花言葉は「尊敬」「報われぬ恋」。
切ない願望があふれるような花言葉ですね。
ワスレナグサ「私を忘れないで」「誠の愛」
ワスレナグサの花言葉には、名前の通り「私を忘れないで」といった気持ちが込められています。
その由来は、中世ドイツの悲しい恋物語に由来しています。
コリウス「絶望の恋」「叶わぬ恋」
コリウスはシソ科の一種で、カラフルな葉が特徴的です。
しかし、花が咲くと葉の育ちが悪くなることから、花は摘み取られてしまうのだとか。
このことから、「叶わぬ恋」といった花言葉を持つようになったのですね。
クリスマスローズ「私を忘れないで」「私の不安を和らげて」
クリスマスローズは、うつむき気味に咲く花が印象的です。
「冬の女王」とも呼ばれる花で、まさしく冬の寒さに耐えながら可憐な花を咲かせてくれます。
中世ヨーロッパにおいては、戦場へと向かう恋人にクリスマスローズの花を贈ったそうです。
「私を忘れないで」は、こうした切ない思いを由来としているのですね。
クロッカス(黄)「私を信じて」
寒い冬を乗り越えて花を咲かせるクロッカスには「切望」という花言葉もあります。
特に黄色には「私を信じて」という、メッセージ性のある花言葉がついています。
短命な恋愛を思う花言葉
短く終わってしまった恋愛も、また切ないものですよね。
アサガオ「短い恋」「はかない恋」
アサガオは、朝の内に花が咲いてしぼんていく様子から、恋の短さを象徴する花言葉を持っています。
アサガオの中でも、特に赤色のものは「はかなく情熱的な愛」という花言葉を持ちます。
ユウガオ「はかない恋」「夜の思い出」「魅惑の人」
ユウガオは咲く時間帯が遅いせいか、アサガオよりも少し艶っぽい意味も込められていますね。
オミナエシ「はかない恋」「美人」
秋の風に揺れる花が可憐なオミナエシ。
繊細で、どこかはかない美人を連想させる花です。
花言葉も、そんなオミナエシにぴったりの意味となっていますね。
月下美人「はかない恋」「はかない美」「あでやかな美人」「一度だけ会いたくて」
月下美人(ゲッカビジン)はサボテンの一種であり、一晩しか花を咲かせないことでも有名です。
また、夜にひっそりと咲く様子から、美しくもはかない意味の花言葉なのですね。
恋の終わりを予感する花言葉
もうすぐ恋が終わるのだろうな。
そうした切なくも悲しい予感を持つこともありますよね。
シュウメイギク「薄れゆく愛情」「あせてゆく愛」「淡い思い」
シュウメイギクは、漢字では「秋明菊」と書きます。
ピンク色の可愛らしい花が秋の風に揺れている様子は、どこか物悲しい雰囲気があります。
ハス「離れゆく愛」
ハスの花は、午前中だけ咲き、午後にはしぼんでしまいます。
また、数日の内に散ってしまうため、長続きしない愛を連想させるのですね。
ランタナ「心変わり」
ランタナは、小さな花が半球状に集まっている可愛らしい姿です。
その姿から、「協力」や「合意」といった花言葉も。
一方、花の色が徐々に変化しながら咲き進んでいくため、移り気な意味合いの花言葉もあるのですね。
ゼラニウム「あなたの愛を信じない」
深紅色のゼラニウムには「憂鬱」という花言葉も。
和名では「天竺葵(テンジクアオイ)」と呼ばれる花です。
チョコレートコスモス「恋の思い出」「恋の終わり」
チョコレートコスモスは、茶色がかった濃い赤色のコスモスで、まさしくお菓子のチョコレートを連想させます。
なんと、花の香りもほんのりとチョコレートを連想させます。
甘くも苦いチョコレート色の花には、切ない恋の終わりの意味も込められているのですね。
過去の恋を思う花言葉
終わってしまった過去の恋を思い出して、胸が締め付けられる。
そんなこともありますよね。
シオン「君を忘れない」「遠方にいる人を思う」「追憶」
シオンの花言葉は、今昔物語集に由来しているようです。
花弁は、青や青紫のような、涼しげな色合いをしています。
「思い草」という別名もあり、大切な人を思う強い気持ちを感じさせますね。
ハルジオン「追想の愛」
ハルジオンはキク科ムカシヨモギ属であり、シオン属であるシオンの花とは異なった姿をしています。
ハルジオンは、ツボミの時には下向きに垂れた形をしています。
うなだれたように見えることから、悲しい意味合いの花言葉を持っているのですね。
ローズマリー「思い出」「追憶」
ローズマリーは、花というよりはハーブとして親しまれている植物かもしれませんね。
古代ギリシャの頃から、さまざまな場面で活躍してきたローズマリー。
神秘的な花として用いられてきた背景からか、「あなたは私を蘇らせる」といった花言葉もあります。
身近で意外な意味を持つ花言葉
誰でも知っているような身近な花でも、意外な花言葉を持つものも。
花全体ではなく、色によってさまざま意味合いが変化するものが多いようです。
ヒマワリ(赤紫・茶)「悲哀」
ヒマワリ全体の花言葉は「情熱」や「憧れ」といった、元気な言葉が並びます。
黄色くエネルギッシュなヒマワリにぴったりの花言葉ですね。
一方、色によっては「悲哀」といった、少し悲しい意味合いも。
チューリップ(白)「失われた愛」「失恋」
チューリップといえば、赤や黄色といったカラフルなイメージがありますよね。
色によって、花言葉の意味も変わってきます。
キュートな花姿からは想像できない、悲しい意味合いの花言葉も多いようです。
たとえば、黄色いチューリップは「希望のない恋」。
黒いチューリップの花言葉は、「私を忘れて」です。
アロエ「苦痛」「悲嘆」
アロエの花言葉には「健康」や「万能」といった、ポジティブなものも含まれます。
火傷や虫刺されの薬として用いられることもありますので、こうしたキーワードも納得ですよね。
しかし西洋では、そのトゲトゲした姿から「苦痛」というような、ネガティブな意味合いが込められているようです。
少し怖い意味を持つ花言葉
失恋した時の気持ちは、切なかったり、悲しかったりするものですよね。
しかし、それだけではなく、時にはドロドロとした気持ちが収まらないこともあります。
アザミ「触れないで」「報復」「復讐」「人間嫌い」
アザミの茎には鋭いトゲがあります。
その様子から、少し怖い意味の花言葉なのですね。
西洋では「人間嫌い」といった意味の花言葉もあります。
ハナニラ「悲し別れ」「愛しい人」「耐える愛」「恨み」「卑劣」
ハナニラは、星のような形をした可愛らしい花びらを持っています。
しかし、白い花弁が少し青みがかっている様子からか、悲観的な意味合いの花言葉が多いようです。
カタクリ「初恋」「嫉妬」
カタクリの球根は、おなじみの「片栗粉」の原料となります。
「初恋」は、下向きに咲く花の様子が、初恋で恥じらう人に似ていることに由来するようです。
しかし、花びらの形がとがっていることから、「嫉妬」といったネガティブな意味合いも込められています。
ヒヤシンス(赤)「嫉妬」
ヒヤシンスは花色の種類が豊富な品種。
色ごとに花言葉の意味も変わってきます。
中でも赤いヒヤシンスは、「嫉妬」という少し怖い意味を持っています。
もう一度前を向きたい時の花言葉
失恋を乗り越えて、再び前に進みたい時。
サザンカ「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」
サザンカは、椿によく似た花の形をしています。
厳しい冬の寒さの中でも美しい花を咲かせる植物です。
悲しい思い出を乗り越えて、力強く前に進むパワーを貰える花言葉ですね。
エリカ(白)「幸福な愛」
荒野に自生する姿から、「孤独」や「寂しさ」の花言葉を持つエリカの花。
しかし、白いエリカは「幸福な愛」の意味を持ちます。
また、日本でポピュラーなジャノメエリカは、「裏切り」と「博愛」といった両極端な意味も。
裏切られた失恋であっても、それを乗り越えるだけの大きな愛を感じさせる花ですね。
フクジュソウ「悲しき思い出」「幸せを招く」「永久の幸福」
フクジュソウは、ギリシャ神話を由来として「悲しき思い出」という花言葉を持ちます。
一方、「福寿草」と書かれるように、幸福でおめでたい意味合いの花言葉も。
悲しい思い出を乗り越えて、末永い幸せを目指していきたいですね。
マリーゴールド「嫉妬」「悲嘆」「裏切り」「絶望」
マリーゴールドは、元気な花の見た目からはイメージしにくいような、ネガティブな花言葉も多くあります。
一方で、マリーゴールドの中でも、背中を押してくれる花言葉を持つものがあります。
たとえば、オレンジのマリーゴールドの花言葉は「真心」、「予言」です。
アフリカンマリーゴールド「逆境を乗り越えて生きる」「絶望を乗り越えて生きる」
特に、大輪の花を咲かせるアフリカンマリーゴールドは、逆境や絶望を「乗り越えて生きる」という、エネルギッシュな花言葉を持っています。
さまざまな国へ輸出されても、暑さや環境の変化にめげずにたくまくしく生き抜いてきた花です。
まとめ
この記事のまとめ
- 失恋して悲しい時は、自分の心に寄り添ってくれる花言葉を探してみましょう。
- 花にはさまざまな意味が込められています。切ない気持ちから、ちょっぴり前向きになれる言葉まで。
- 自分の心境にぴったりの花を探してみましょう。
花言葉は一つの意味ではなく、複数の意味を持っています。
日本と西洋で考え方が違うのも、面白いですね。
ぜひ、自分の心にしっくりくる花言葉を探してみてください。